» 青褪め

「青褪め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

青褪めの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
た悪魔空中艦隊! この大空襲の報を耳にした帝都の住民の顔色は、其の場に紙の如く青褪めたであろうか。 否! 否! 先の空襲で、全市に亙る爆撃をうけたときは、....
深夜の市長」より 著者:海野十三
これぞ市会の大立者、動坂三郎氏だった。それはまあいいとして、床の間を背に、すこし青褪めている格幅のいい無髯無髭の人物は誰だったろうか。それこそ先刻の号外で重傷或....
蠅男」より 著者:海野十三
寝息をたててスヤスヤと睡っているのであった。その蝋のように艶のある顔は、いくぶん青褪めてはいたけれど、形のいい弾力のある唇は、まるで薔薇の花片を置いたように紅か....
機密の魅惑」より 著者:大倉燁子
で見た有喜子は、もうすっかりおびえきっていて、顔の筋肉を顫わし、まるで死人の如く青褪めていました。何か云おうとしても声が咽喉にからんで云えないようでした。 長....
恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
から直ぐに宅へいらして頂けませんか知ら?」 よく見ると夫人は憔悴して、顔いろは青褪めているし、唇のあたりが微かではあるが痙攣している。何事かは知らず、少なくと....
鷺娘」より 著者:大倉燁子
起されて、百合子はパッと眼を開くと、直ぐまた起ち上って復習を始め、母を驚かせた。青褪めた顔に眼を血走らせ、舞台稽古に馳けつけた。彼女はもう死者狂い、耻を掻かされ....
蛇性の執念」より 著者:大倉燁子
外には絶対にないと思うんでございますの』 『それはまたどうして?』 お梶さんの青褪めた額からは油汗が染み出ました。それを拭いながら次ぎのように語るのでございま....
深夜の客」より 著者:大倉燁子
人、有松の養女美和子だと分った。十七八位だろうか、凄いほどの美しさだが、何分にも青褪めてまるで病人のようだ。しかも、彼女は小刻みにぶるぶると体を震わし、唇のあた....
鉄の処女」より 著者:大倉燁子
うしろと仰しゃいますの?』 『それは貴方がたのお考えに任せましょう』 智恵子は青褪めて、 『はい。よく分りました、改めて主人から貴方へお詫びを致させます。そし....
鳩つかひ」より 著者:大倉燁子
変更も余り意気地がない。僕は、断然明後日出発します」ときっぱり云ったが、その顔は青褪めていた。 「ああそうですか。貴方が安全に船に乗込むまで、警察の方で保護しま....
魔性の女」より 著者:大倉燁子
った。近くから電話をかけたとみえて、茶席には桃子が先に来て待っていた。 彼女の青褪めた顔を見ると、本庄は胸がドキリとした。 「家の方に知れたんじゃない?」 ....
動かぬ鯨群」より 著者:大阪圭吉
を撒き散らしながら、テーブルを押し傾げるようにして立ちあがった。顔色は土のように青褪め、恐怖に見開らかれたその眼は、焼きつくように表の扉口へ注がれている。 水....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
の方に、そうして小糸新八郎の、端坐している膝の脇に、京人形のよそいをした、お品が青褪めて坐っていた。 二人の前に貝十郎がいた。 その貝十郎の傍には、お勝手箪....
銀三十枚」より 著者:国枝史郎
エスを抱擁した。それから突然接吻した。 イエスの顔はひん曲がった。琥珀のように青褪めた。唇と瞼とが痙攣した。 が、その次の瞬間には、以前の態度に返っていた。....
村井長庵記名の傘」より 著者:国枝史郎
気が無さそうに長庵が云う。 「ご免下され」と上って来た。三十四五の年格好、顔色青褪め骨突起し、見る影もなく窶れている。目鼻立ちは先ず尋常、才気はどうやらなさそ....