»
高が知れ
「高が知れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
高が知れの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「あらくれ」より 著者:徳田秋声
に想われはじめていた。
「厭《いや》なこった、こんな田舎の町なんか、成功したって
高が知れている。東京へ帰ったって威張れやしないよ」そう言って拒むお島の空想家じみ....
「二老人」より 著者:国木田独歩
たち》になるお菊と十八になるお新の二人娘で都合四人ぐらし、銀行に預けた貯金とても
高が知れてるから、まず食って行けないというのが世間並みである。けれども石井翁は少....
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
ばか》りするのだが、斯《こ》う遣って小さい内から寺へ這入ってれば、悪い事をしても
高が知れてるが、お父様《とっさん》やお母《っか》さんも御承知で出家なすったのです....
「鼻」より 著者:ゴーゴリニコライ
て、別に、広告料がお安くなさそうだったからというような意味ではない。そんなものは
高が知れているし、第一わたしは、それほどがりがり亡者でもない。が、どうもそれは穏....
「水害雑録」より 著者:伊藤左千夫
に反撥心が起る。殊更に落ちついてる風をして、何ほど増して来たところで溜り水だから
高が知れてる。そんなにあわてて騒ぐに及ばないと一喝した。そうしてその一喝した自分....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
て黙って打たれていた。倒れると、蹴られる恐れがある。が、げんこで殴られるだけなら
高が知れている。そして僕は、できるだけ落ちついて、そのげんこの飛んで来るたびに一....
「食魔」より 著者:岡本かの子
これは天地の食慾とでもいうものではないかしらん、これに較べると人間の食慾なんて
高が知れている。 「しまった」と彼は呟いてみた。 彼は久振りで、自分の嫌な過去....
「家」より 著者:島崎藤村
儕の親類の中で、彼の細君が一番エライと俺は思ってる。細君に心配されるような人間は
高が知れてるサ」 「ですけれど――私は、貴方が言うほど正太さんを安くも見ていない....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
雪之丞を陥れたかは、判然しない。
――だが、あまた手下を集めての仕事としたら、
高が知れたものだのに――あいつは、いかに狡狐《ずるぎつね》でも、女の身で、立派な....
「伊太利亜の古陶」より 著者:宮本百合子
た。 「あの心持は今考えてもおかしい。出さきだから持ち合わせはすっかりはたいても
高が知れているのですからな。実にこわごわ訊いた訳です」 「いやその心持はよくわか....
「囚われ人」より 著者:豊島与志雄
が乏しいことだ。財産があるわけではなし、雑誌や新聞に書き散らす雑文の原稿料だって
高が知れたものだし、「黎明」だって購読料月三十円ではいくらの収入にもなるまい。だ....
「怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
それはどういう呑み方でございますか」 「金持の道具では敵わぬが、貧乏人の台所なら
高が知れておる。それに一通り酒を注いで片っ端から呑み乾すのだ」 「へえ、それでは....
「審判」より 著者:カフカフランツ
ぬぞ、自分は何もおおげさに考えようとなんかしていないし、ビュルストナー嬢なんかは
高が知れたタイピストであり、自分には長くは抵抗できたものじゃない、ということはわ....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
ばく、爆裂弾を持っとるというのは本当でありますか? 刑事 馬鹿な! 持っていても
高が知れている! しっかりしたまえ! そっちへ行くんだ! (振返って見て)おお、....
「日本橋附近」より 著者:田山花袋
どんなものか知らないが、ケレイ酒というものを売っていた。その宏壮な建築も(今なら
高が知れていようが)当時の人目を聳たしめたものだった。 数年前に北京に行って、....