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麦粒
「麦粒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
麦粒の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「イワンの馬鹿」より 著者:菊池寛
急いで燕麦の畑へ行きました。ところが燕麦はすっかり刈り倒してありました。イワンは
麦粒のこぼれるのを少くするために、夜どおし刈ってしまったのでした。 小悪魔はひ....
「博物誌」より 著者:岸田国士
餌を拾いにかかる。 柔らかい草は彼女のものである。それから、虫も、こぼれ落ちた
麦粒も。 彼女は啄んで、疲れることを知らない。 時々、ふっと立ち止る。 赤....
「秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
根川右岸の連嶺は、恰も四郎岳の上で小高の右に破風形をした柄沢山と、大高の左肩に蕎
麦粒状の朝日岳とが、共に額から上を露している。其左には宝川の笠ヶ岳が一段と高い。....
「旅日記から」より 著者:寺田寅彦
の石になり過ぎているように思われた。それよりはむしろ、半ば黒焦げになった一握りの
麦粒のほうがはるかに強く人の心を遠い昔の恐ろしい現実に引き寄せるように思われた。....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
れといった。水をやり続くると瓢が皆大きくなり盛える。剖《さ》いて見ると好《よ》き
麦粒が満ちいる。長者大悦して倉に納《い》れると溢《あふ》れ出す。因って親族始め誰....
「ペンネンネンネンネン・ネネムの伝記」より 著者:宮沢賢治
ちていました。麦稈《むぎから》は青いほのおをあげてめらめらと燃え、あとには黄色な
麦粒の小山が残りました。みんなはいつの間にかそれを摺臼《すりうす》にかけていまし....
「白い翼」より 著者:宮本百合子
雄鳩は怪しいものが目を掠め去ったのを感じた。恐怖と好奇心が彼の内に生じた。雄鳩は
麦粒を拾うことを忘れた。用心深く遠くから彼はそこを幾度も通りすぎて見た。雄鳩は思....
「地は饒なり」より 著者:宮本百合子
。 「こんなにたくさんの葉を皆間違いなく、その枝々につけ、こうやってただこぼれた
麦粒から、こんなに生き生きとした、美しい立派な芽を出させるものは何だろう、彼女は....
「伸子」より 著者:宮本百合子
二重廻しを着た白髯の老人と、ゆっくり、材木の間や赤リボンのついた壜《びん》づめの
麦粒の見本などを眺めて歩くのは、伸子に珍しい楽しい感じであった。けれども、佃は気....
「古き小画」より 著者:宮本百合子
去った。スーラーブは、左手で重い袋を引ぱり、樹木の根かたに置いてある箱に、なかの
麦粒をしゃくい出した。 三十五 間もなく、乾ききった厚い木片が....
「おりき」より 著者:三好十郎
百姓 麦かえ? お安い御用だ、いくらでも持って行きなせ。さあさ、(こごんで両掌で
麦粒をすくって出す) 青年 ……(ハンカチを出して、麦を受ける) 百姓 もっと―....